かんとこうブログ
2020.07.28
自働車の生産台数などの状況
昨日日塗工の業況観測アンケートの6月分の調査結果をご紹介し、いずれの需要分野も回復傾向に転じたとご報告させてもらいました。その需要分野のひとつである自動車用塗料の需要を左右する自動車の生産台数状況を調べてみましたので、今日はそれをご紹介します。
まず前回6月30日のブログでご紹介したデータと同じデータで、トヨタ、日産、ホンダ3社の国内および世界での生産台数の推移をご紹介します。ここでご紹介するデータは以下のサイトから引用させてもらいました。https://www.lnews.jp/2018/07/k072712.html
この表から明らかなことは、どの会社も国内・世界の両方で5月までの前年比の低下傾向から回復傾向に反転しているということです。これは昨日の日塗工の業況観測アンケートの結果とも一致していますし、こうした回復傾向が世界的であることがわかります。とはいえ、前年同期比が水面上に出たのは、ホンダの世界生産台数だけであり、まだコロナ禍から経済的にも完全に復興したと言える水準ではありません。
それでは、他の日本の自動車メーカーはどうだったのでしょうか?今日の時点で入手できるデータとして以下のデータをご紹介します。引用元は以下のサイトです。http://www.jada.or.jp/data/month/m-r-hanbai/m-r-maker/
一方世界に目を転じますとまた別な面が見えてきます。
この各国データは以下のサイトから引用させてもらいました。閲覧には会員登録が必要です。https://www.marklines.com/ja/vehicle_production/member
自動車業界も6月で回復基調に転じたことは明らかであり、世界的にも同様な傾向にあるようです。しかしながら心配されるのは現在も拡大を続ける新型コロナウイルス感染症です。政府は現在の状態を「緊急事態宣言をだすような状態ではない」としていますが、これからさらに拡大が継続すると、経済活動への制約が出てくる可能性もあり、依然として予断を許さない状況であると思われます。