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かんとこうブログ

2020.08.31

7 月の自働車の生産台数など

先月に引き続き、自動車の生産台数、国内販売台数のデータをご紹介します。データソースはいろいろあるのですが、ずっと続けて紹介している下記のURLより引用しています。

https://www.lnews.jp/2018/07/k072712.html

これまで同様トヨタ、日産、ホンダ3社の国内および世界での生産台数の推移をご紹介します。

特筆すべきは、せっかく6月に足並みをそろえて回復基調に転じたと思ったのに、7月の国内生産台数は、3社とも6月より減少してしまい、とりわけ日産の生産台数の落ち込みが大きく、4月につぐ大きな減少であったことです。この3社の中では、ホンダが最も落ち込みが軽微であり、世界の生産台数では前年同月比-1.4%でしたが、国内は-27%と低迷し、トヨタも、世界では-10%でしたが、国内は-22%となりました。これらの推移をグラフで下に示します。

トヨタ、日産、ホンダの7月の国内(上段)世界(下段)生産台数

この6枚のグラフ、上段が国内生産台数の推移、下段が世界生産台数の推移です。青線が生産台数で赤線が前年同期比です。この両線は毎月の生産台数が平準化されていれば完全に一致するのですが、トヨタの世界、日産の国内・世界は線の乖離が見られており、2019年11月から2020年3月までの期間で台数に比べて前年比が高い位置にあり、該当する前年度の期間の生産台数が、他の期間より少なかったのではないかと推定されます。ともかく、6月は昨年10月の消費税増税以降続いていた連続的な生産台数減少が回復傾向に転じたものの、7月はまた減少傾向になってしまったのは残念です。

気になるのは他の日本の自動車メーカーも同じなのですが、今日の時点で入手できるデータとして一般社団法人日本自動車販売協会連合会のデータをご紹介します。これは新車の販売データです。

http://www.jada.or.jp/data/month/m-r-hanbai/m-r-maker/

ダイハツの突出ぶりが目を引きますが、7月はスズキも前年同月比で100%を上回りました。それ以外の自動車メーカーは程度の差こそあれ、7月も累計も両方とも前年同期比をかなり下回っており、特に三菱は累計でも約半分ほどの落ち込みになっています。全体としては、7月度、累計とも前年の8割程度になっています。

6月には、押しなべて前年同期比が回復傾向を示していたのですが、7月はまた少し前年同期比で落ち込みが見られました。感染症の再拡大とも関係があるのかもしれませんが、本格的な回復にはまだ時間がかかりそうな感じがします。

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