かんとこうブログ
2021.03.19
景気ウオッチャー調査2月の結果・・4か月振りに回復ですが
先日2月の消費動向調査結果をご紹介しましたが、今日は同じ内閣府が行っている消費動向調査である景気ウオッチャー調査2月の結果をご紹介します。前回ご紹介時にも書きましたが、この景気ウオッチャー調査は、消費動向調査に比べて、高めのDI数値がでていますが、これは設問内容と回答者の構成の差異によるのではないかと思われます。消費動向調査が消費者の目線での回答が主体であるのに対し、景気ウオッチャーが事業者の目線、つまり売る側の目線での回答が主体であるためと思われます。それでは結果をご紹介しましょう。
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2021/0308watcher/bassui.html
景気ウオッチャー調査2021年2月の現況判断
2月の現状判断では、41.3という数字でした。これは昨年10月に53.0と50超えを記録してから3か月連続で下がり続けていたのが、一転して回復に向かったということになります。傾向そのものは同様ではありますが、数字は下に示す消費動向調査結果とはずいぶん違っています。
消費動向調査2021年2月の調査結果
このDIの計算方法は基本的には消費動向調査と同じですが、設問は違います。また前述したように回答する立場が売る側か買う側かという点も違います。この景気ウオッチャー調査では、2-3か月先の先行きの判断も回答として求めていますが、その数値、2月はさらにあがりました。
感染者数の減少が続いたこと(すくなくとも2月末まではそうでした)およびワクチン接種が始まることへの期待が、数値を押し上げたものと思われます。
先行き判断DIはなんと50を超えました。これは現況判断が50を超えた昨年10月の先行き判断DIよりも高い数字です。こうした事業者の期待を裏切ることがないよう、再び増加に転じている感染者がきちんとコントロールされ、ワクチンがスムーズに接種されていくよう祈らずにはいられません。
景気ウオッチャー調査2021年2月の先行き判断