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かんとこうブログ

2021.04.09

IMF(国際通貨基金)の「世界経済見通し(World Economic Outlook)春季レポート」

IMF(国際通貨基金)の春季レポートが発表されました。早速、内容についてまとめてくれたサイトがありましたので、今日はその内容をご紹介します。ビジネスインサイダーというサイトで要点がよくまとまっています。本日の図表はすべて以下のサイトからの引用です。

https://www.businessinsider.jp/post-232679
この記事のタイトルは「IMF「世界経済見通し」最新版を公表。成長率「最低」に沈んだ日本、ワクチン戦略で格差の開く世界経済 」でした。このタイトルのもとになった表からご紹介します。

一目瞭然なのですが、ワクチンの接種回数について日本はG7中ダントツの最下位であり、なおかつ2021年、2022年のGDP成長率においてもG7中の最下位になっています。このIMFレポートは全部で192ページあり、膨大なデータが掲載されています。そうしたデータから、「コロナウイルスへの対処によって新た経済格差が生まれ、とりわけワクチンの確保が遅れている新興国では、経済成長率に影響がでる」としています。 

この図は先進国と新興国のワクチンの確保と接種の状況についてまとめており、先進国ではすべての国民に2回接種する見通しが立てられていますが、新興国・低所得国では、国民の半数が1回接種を受けられるという見通しすら立っていないことを示しています。そしてそれが中期的に見ると経済的なダメージとなって現れることが懸念されています。

これはGDP成長率について先進国と新興国の推移を示したものですが、2009年頃をピークとして、新興国と先進国の差が縮まってきており、アフターコロナでは、さらにそれが縮まると予想しています。

2024年までの中期的にみた経済損失では、中国を除くアジア、中南米、中東、アフリカなどの新興国の損失が大きく、なんと世界最多の感染者を出しているアメリカが中期的には損失が消滅しプラスに転じることを示しています。ワクチンの接種の遅れによるコロナ禍の長期化による影響が懸念されるためと思われます。

このIMFレポートは膨大なデータがあり、パラパラと見ていると面白いものがたくさんありました。今日ご紹介した以外のデータを来週日を改めてご紹介したいと思います。おそらく2日分以上のボリュームになろうかと思います。

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