かんとこうブログ
2021.06.01
世界のワクチン接種の進捗と日本の位置
日本のワクチン接種も次第に一日の接種回数が増加しており、日に日に進んでいく感じがしていますが、世界でもおそらく同様な状況にあるのではと思い、主要国のワクチン接種状況を調べてみました。データソースは札幌医科大学およびNHKのサイトですが、この両者、収録している国は少し異なりますが、ともデータ元はOur World in Dataとなっておりましたので、両者を見比べ齟齬のあるときは多い方を採用しています。(データ更新は5月29日時点)まずは、部分接種(少なくとも1回は接種した人の数:100人あたり)から見ていただきます。
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/vaccine.html?d=1
あれ、イスラエルではないの?と思った方もいらっしゃると思いますが、両者のサイトではイスラエルの部分接種の人数は確認できませんでした。ただ次にご紹介する完全接種の人数では、堂々の1位はイスラエルでした。イギリス、カナダともに部分接種、すなわち1回接種の人数は多いのですが、完全接種(既定の回数を打ち終えた)の人数はそう多くないのが特徴です。3番目のチリは、なぜと思われるかもしれませんが、これは中国のシノバック社のワクチンを優先的に供給してもらっているためと言われています。続いて完全接種です。
ここではイスラエルが堂々のトップで、UAEが4番目に入っています。先ほどの部分接種でもサウジアラビアが上位に入っていましたし、中東の富裕国はワクチン接種では進んでいるようです。最後に、接種回数をご紹介します。
なんとここではチリがトップになっています。実はチリはこうした接種回数の多さにもかかわらず、感染者が増加傾向にあります。その理由はワクチン接種が進み気が緩んだためと言われていますが、なんとなくワクチンの信頼性にもかかわる話であり、事実シノバック社のワクチンの有効性はファイザーやモデルナの95%前後に遠く及ばず、50%を超える程度であるということも影響しているようです。(東洋経済のサイトより)
ここまであえて日本については触れずにきました。でも現時点でもご覧の通りまだ周回遅れである状態は変わっていないようです。