かんとこうブログ
2021.10.18
経産省8月度確報・・回復の道まだ半ば
先週金曜日に日本塗料工業会より、経産省の8月度確報を受領しました。組合員には午前中にFAXでご連絡しておりますが、今日はこの結果概略についてご紹介します。
8月度の結果を、経産省速報、日塗工業況観測アンケートの結果とともにご紹介します。
*確報の数値は、速報と比較するため、溶剤系塗料と水系塗料の合計値で示しています。すなわち、全体から無溶剤塗料、その他塗料とシンナーを指し引いた数値を記入し、前年同月比を計算しました。確報の合計数値とは一致しませんのでご注意ください。
業況観測アンケートでは前年同月比で107%、速報では前年同月比で102-106%と予測されていましたが、確報では生産数量(溶剤系塗料+水系塗料のみ)で前年同月比105.5%、出荷数量100.2%、出荷金額102.8%と出荷数量・金額とも業況観測アンケートの数値より下回りました。
シンナー等の数値を含めた塗料全体の確報の数値では、前年同月比で、生産数量107.4%、販売数量105.5%とこれも前月を下回りました。2020年の8月は感染症拡大による需要低迷により前年比を割り込んでおり、前年同期比が生産数量87.5%、販売数量88.3%でした。2019年7月から見ると、2021年7月は、生産数量92.3%、販売数量88.5%となります。
配付資料を添付します。一覧表左下隅に稼働率の数字がありますが44.6%でした。
8月は自動車生産の停滞や原料不足などに加え、コロナの第5次のピーク時でもあったためか、回復に水を差された格好になりました。9月度も日塗工業況観測アンケートでは、ほぼ前年並みであり、前年9月の前年同期比が91艇であり、前々年同期比の予想値はやはり90前後となります。なかなか回復への道は簡単ではありません。
日塗工発表資料を添付します。この資料のオリジナルは日塗工のホームページに掲載されています。
経産省8月度確報 日塗工発表資料ダウンロード