かんとこうブログ
2021.11.04
元当組合理事長 大場博之様旭日双光章叙勲
11月3日に令和3年度秋の叙勲が発表となり、当組合元理事長の大場博之様(元メーコー株式会社代表取締役社長、会長)が旭日双光章を叙勲されました。旭日章は、主に民間人に対して授与されるもので、顕著な功績を挙げたことに対し贈られるとされています。また、双光章は旧来の勲5等に相当します。大場氏は昨年度東京都功労者表彰を受けており、それに続く栄典となります。これまで当組合から多くの方が叙勲されていますが、ほぼすべて日本塗料工業会から申請したものであり、当組合から申請分としての叙勲は初めてとなります。
2018年の賀詞交歓会で挨拶をする大場博之様
ご参考までに大場博之様の当組合における功績につきまして、簡単にご紹介させていただきます。大場様は平成 17 年から 6 年間にわたり理事⾧を務められました。就任直後においては、平成 18 年 1 月に施行された改正独占禁止法対応が喫緊の課題となっており、迅速なる組織としての対応が求められていました。大場様は原油高騰による厳しい経済情勢の中でありながらも、卓越した指導力を発揮され組織改革を断行されました。この組織改革により、組合のコンプライアンスは飛躍的に向上し、結果として業界内での公平・公正な競争を醸成する役割を果たしたと評価されています。
また大場様は、組合の創立 40 周年行事についても斬新な試みを行いました。従来紙ベースの記念誌を CD-ROM で発行するという新しい試みを成功させ、情報電子化の魁を自らが示されました。さらには、健全なる原材料の需給体制の構築を意図して第 1 回産業交流会を開催し、また、企業の中核を担う中堅社員育成のための中堅社員教育制度を創設するなど新しい取り組みを進めました。この中堅社員教育は、その後完全に定着し、現在に至るまで引き継がれて実施されています。
理事⾧退任後も相談役として後進の指導にあたられ、通算 30 年余にわたり理事として当組合の発展に貢献されました。また日本塗料工業会でも副会⾧を務められ、さらには関東塗料厚生年金基金においても⾧年にわたり代議員・理事を務められました。今回の受章は、こうした多くの功績が高く評価されたものと考えられます。
大場様の叙勲は、コロナ禍に苦しむ業界にとって久々の明るい話題であり、大きな希望と勇気を与えてくれるものです。組合に対するご貢献とご尽力に対し改めて感謝の意を表するともに、組合員一同よりこころからお祝いを申し上げたいと思います。
なお、本年はコロナ禍のため皇居での拝謁等は行われず、東京都庁において東京都知事からの伝達式が11月25日に行われます。