かんとこうブログ
2022.03.10
昨日の訂正とお詫び、ガソリン、灯油の価格指数をを訂正します
昨日の「原油価格への懸念」の中で、ガソリンと灯油の価格指数の計算において、それぞれにかけられている揮発油税と石油税を考慮しておりませんでした。実際の売買において、この二つの税金にも消費税がかけられるためいわゆる二重課税されているのですが、それはさておき、これらの税金は固定部分となり、変動部分の割合を小さくしてしまいますので、とりあえずそれぞれの単価から揮発油税と石油税を除いて計算し直した結果を再掲させていただきます。
原油とナフサはそのままです。ナフサについては、以前は同じように揮発油税と石油税の対象でしたが、恒久免税となりました。ガソリンには揮発油税が53.8円/L、石油税が2.8円/Lかかっています。灯油にも石油税2.8円/Lがかかっていますので、これらを差し引いて価格指数を計算したのが下表です。
再計算の結果、揮発油税の割合は大きく、ガソリンと灯油の価格上昇指数は逆転しました。原油、ナフサも含めたグラフでご覧ください。
税金を除いて計算した結果、原油とガソリンの差はかなり縮まりました。さらに、ガソリンと塗料のシンナー類との差は拡大しました。(下図)
ガソリンと灯油の価格指数は昨日から変化しましたが、結びの言葉は変わりません。
いずれにせよ、当面原油価格の高騰は続くと思われますので、塗料業界としてはさらに値上げをお願いせざるを得ない状況が続くのではないかと推測しています。