かんとこうブログ
2022.04.07
円安はまだ進みそうに見えます
6年ぶりの120円台とか・・このところ円安が進んでいるとの報道がなされています。一体どのくらいの円安なのか2010年以降の為替レートを様々な通貨について調べてみました。経済のことはよくわかりませんが、ひとつだけはっきりわかったことがあります。このところの円安は調べたすべての通貨に対して起きています。驚くことにあのロシアのルーブルに対しても直近だけを見れば円安になっていました。以下に2010年1月1日から2022年4月5日までの様々な通貨に対する為替レートの推移を示します。
グラフは各通貨に対する円の為替レートを示しており、上方向が円安、下方向が円高になります。
引用元はfxtopというサイトです。(以下URL参照) 縦線は2010年以降で円がドルに対して最も高かった2011年と最も安かった2015年の時期を示しています。
https://fxtop.com/en/historical-exchange-rates.php?MA=0&TR=1
注目は、直近の値がほぼ垂直上方に伸びているところです。本当にすべての通貨に対してそうなっています。
右上のロシアのルーブルにご注目ください。よく見るとそれまで下落していたルーブルがこのところ上昇しています。
上段のタイ、シンガポールと比べるとインドネシア、マレーシアは2015年に比べると低い値です。
台湾ドルが2015年の最高値よりもさらに高い数値になっています。調べた通貨のうち、4月5日の為替レートがこの10年あまりの間で最も高かったのは台湾ドルでした。
現時点の水準の位置づけがわからなかったので、2010年~2021年までの各通貨の円に対する最高値を100として4月5日のレートを指数化してみました。多くの通貨に対して現時点のレートは過去10年あまりの最高値かそれに近い値になっています。そして冒頭書いたようにすべてのレートが鋭く上昇中であるというのが何よりも印象に残りました。まだまだ円安は進みそうに見えます。