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かんとこうブログ

2022.04.22

経産省確報から計算した塗料の種類別価格指数2022年2月

419日に経産省工業動態統計確報2月分が発表されました。この数値はすでに日本塗料工業会のホームページから見ることができますが、先月に引き続き、出荷量の多い塗料について出荷金額と数量から単価と価格指数(20211月=100)を計算した結果をご紹介します。

アクリル樹脂塗料(焼付)のデータの20214月分をグラフから除外しています

1月はほぼすべての種類で増加傾向となっていましたが、今月は少し異なり、アクリル樹脂塗料(焼付)、その他塗料では指数が降下、路面標示、粉体、シンナー類では横ばいとなりました。ただ、中長期的に見れば、まだまだ上昇傾向は続くと思われます。その理由は、原油および石油製品の価格動向です。同じく20211月を100とした時のか価格指数を下に示します。ガソリンと灯油については、石油税と揮発油税を除いて金額で計算しています。

ナフサこそ1月以降指数が下降気味ですが、もともと原油よりも高くなりすぎていた傾向がありました。ここへきて一番の不安材料は為替です。日米の金利差の拡大を受けて円安が止まりません。

原油や石油製品に比べて塗料の価格指数は依然としてかなり低い水準にあります。4月以降値上げという発表が複数の塗料会社から聞かれていますが、どこまで原材料価格の高騰の影響を緩和できるか、今後も経産省の確報を単価の点から注視していきたいと思います。

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