かんとこうブログ
2022.04.05
日系メーカーの自動車生産、2月は回復傾向
3月30日に自動車メーカーから一斉に2月の生産台数が発表になりました。1月は「回復への道遠し」とタイトルを付けざるを得なかった状況ですが、2月は回復傾向にあるようです。それでは早速各社の国内および世界の生産台数の推移から見ていきましょう。情報元は各社のホームページ発表内容です。
トヨタ、日産、ホンダの3社です。
いずれも右端が最新の台数を示していますが、ホンダの世界生産を除きすべて前月と比べ増加しています。このうちトヨタとホンダは国内、世界とも前年同月比がプラスに転じました。トヨタは2か月ぶり、ホンダは国内が4か月ぶり、世界は2カ月ぶりのプラスとなりました。
続いてスバル、マツダ、三菱の3社です。
全般的には回復傾向の中で、スバルとマツダは苦戦しています。いずれも国内、世界とも前月から減少しました。前年同月比でもスバルは2か月連続マイナス、マツダは8か月連続マイナスとなりました。三菱は回復傾向であり、世界生産は2カ月ぶりのプラスとなりました。
最後はダイハツとスズキです。
この2社は、コロナ禍の中で健闘しています。両社とも前月比は国内・世界とも増加、前年同月比も国内・世界ともプラスでした。上右の表に、前年同月比の傾向をまとめていますが、1月に比べると赤字のマイナスの箇所が少なくなりました。
最後に、各社の前年同期比と前々年同期比の比較グラフを示します。
国内生産では前年同期比が100%を超えたのは、トヨタ、ホンダ、ダイハツ、スズキの4社。世界生産で前年同期が100%を超えたのもこれら4社に三菱を加えた5社でした。
一方前々年同期比については、国内生産が100%を超えたのはダイハツとスズキの2社でしたが、世界生産が100%を超えたのは、この2社に加え、トヨタ、日産、ホンダの5社となりました。
前々年同期比はこれまで、平年比の意味合いで使って指標として使ってきましたが、3月以降はコロナ禍の影響が出始めた2020年の3月以降の台数が基準となりますので、基準を変更する方向で考えています。