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かんとこうブログ

2022.06.30

5月も低水準・・日系メーカーの自動車生産

昨日、日系自動車メーカー各社から一斉に5月の生産台数の発表がありました。このところ発表が翌日まわしになっていたホンダも含めて8社のデータをご紹介します。各社の前年同月比と前々年同月比からご覧ください。

前年同月比で目を引くのが、これまでコロナ禍でも比較的好調だったダイハツの落ち込みです。前年同月比で50%以下となりました。一方で、ホンダの国内、スズキの世界生産は高い前年同月比を示していますが、前々年である2020年は、コロナ禍第1波で大きく生産が落ち込んだ時期でしたので、この水準が実際どの程度の水準なのかわかりにくくなっています。

そこで、5月の生産台数の水準を把握するために、2019年~2021年の3年間の月平均台数と比較してみました。

この図はそれぞれの年の月平均のグラフに、5月の国内生産台数の水準を書き込んだものです。いずれの会社もこの5月の水準は、過去3年の月平均国内生産台数よりも低くなっており、唯一の例外はスバルの対2021年比ということになります。特にトヨタ、ダイハツ、マツダ、スズキあたりの5月の国内生産が低調だったと推定されます。

各社の国内生産台数、世界生産台数について2021年1月から現在までの推移を下に示します。

各社とも国内生産は、この2年半近くの間でも低い水準にあります。世界生産でみても国内ほどではないにしても低水準と言わざるを得ません。

こちらの3社も国内生産、世界生産とも低水準の状況にあります。

これまでコロナ禍でも比較的順調だった軽主体の両社ですが、ダイハツはこれまでの最大規模と並ぶほどの落ち込みになっています。

このデータは5月の生産台数なので、当然上海はロックダウン中であり中国からの部品供給が滞った影響を受けていると考えられます。ただし、世界的にみても半導体をはじめとする部品不足や感染の影響が残っており、当面減産は余儀なくされるものと思われます。

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