かんとこうブログ
2022.07.14
再び、男女格差は政治参画格差
7月13日にマスコミ各社から、発表された2022年のGender Gap Report(下記URL)の内容が報道されました。要約すれば、「日本は全146か国中116位でG7の中で最低、昨年からスコアを0.06落としたものの、ランキングの対象となった国が10か国減少したので順位は少しあがった」というようなことになるのでしょうか?こうした内容は毎年のように報道されているので、「またか」と思われた方も多いと思いますが、それではどうしてこのようなスコアになるのかと言う点についてはそれほど詳しく報道されたいるわけではありません。今日は実際のレポートを斜め読みしてまとめた内容をご紹介します。日本の評価が低い理由がわかっていただけると思います。
https://www.weforum.org/reports
そもそもこの報告者は、World Economic Forumと言う団体が発行しているもので、4つの評価項目におけるそれぞれの評点の平均値が総合点となり、国の順位が決まります。評価項目は大きくわけて4つあり、「経済貢献と機会」「教育の達成度」「健康と生存」「政治への参画」です。このそれぞれにはさらに細かい細目があります。この4つの評価項目に対する評価をG7と韓国、中国、フィリピンを加えた10か国で見てみました。
この報告書では日本についてコメントがありましたのでそれをご紹介します。
https://www.weforum.org/reports
昨年に比べて評点が0.006マイナスとなった点について④と⑤で言及しており、コロナ禍により女性の労働参加率が減少したこと、議員や会社幹部に占める女性の割合が低下したことを挙げています。先の参議院選挙でも女性候補が増えた感じはうけましたが、実際に議席数や大臣、はては総理大臣の地位にも女性が就任するようにならないとなかなかこの数値は大きく改善されないと思われます。
最後にG7+韓国+中国+フィリピンのレーダーチャートをご覧ください。日本はどこが足りないのか青線で囲まれた図の形をみるとよくわかると思います。因みにフィリピンを入れたのはアジアでずっとトップの地位にいるからです。