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かんとこうブログ

2022.08.24

コロナウイルス感染症・・死亡者数過去最多をうけて

 昨日のコロナウイルス感染症による死亡者数が343人となりこれまでの最多となったとの報道がありました。感染者の多さでは過去最多であることは十分に認識していましたが、重症者数はまだまだ前回の第6波や昨年の第5波には及ばないと思っていましたので、死亡者数が過去最多となったことは少し意外でした。そこで今日は改めて現在と過去の感染ピーク時とを比較して現状を再認識してみたいと思います。

データソースは東洋経済オンラインコロナ特設サイト(下記URL)で、グラフを多数引用させていただきました。新規感染者数、入院治療等必要者数、重症者数、死亡者数に関して、第5波から第7波までを横並びで比較してみます。

https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/



第7波はまだ途中であり、ピークに達したかさえ判断できませんが、それでも第5波、第6波と比べた場合に際立つのは新規感染者数、入院治療等必要者数の多さです。入院治療等必要者はすでに第6波のピークの2倍に達しています。

新規感染者数、入院治療等必要者数に比べるとこれまた際立つのが重症者数の少なさです。とここまで見てくると当然予測としては死亡者数が少ないとなるのですが、これが意外にもすでに過去最多であった第6波のピークを上回っています。

私の理解が間違えていなければ、重症者数は一昨日で646人です。そして死亡者は昨日300人を超えました。ということは重症者の2人に1人がなくなっていくということになるのでしょうか?重症にはなりにくいが、一旦重症になったとしたら死亡する確率が高いという恐ろしい結論になるのでしょうか?第6波のピーク時では、重症者6人に対し死亡者1人の割合でした。重症者数から見た死亡者の割合が3倍になtっているということになります。

重症化する人は高齢者や基礎疾患のある人であるという話も聞かれますが、そういう人にはワクチンの重症化予防効果がないのでしょうか?感染者が多いから死亡者も多くて当たり前などと考えがちですが、高齢者や基礎疾患のあるひとは当然ワクチンも優先的に接種の対象となっているはずであり、気にかかります。これだけの死亡者が発生出ていることについて、もっと深刻に受け止めるべきです。

さらに気になることは、要入院治療等必要者と入院者のギャップです。下図は先日ご紹介した8月17日現在の全国の療養者数、入院者数と病床使用率です。療養者数=入院治療等必要者数となりますが、実際に入院している人は3万人に満たず、全療養者の1%強に過ぎないことがわかります。


ここから想起されるのは、実際には治療を受けたくても受けられない人の多さであり、それゆえに手遅れになる人が出てくる可能性です。実態をよく承知しているわけではないので軽々に言えませんが、これだけ死亡者が増えたことに対し、何らかのメッセージやアクションが必要なのではないでしょうか?

加えて言えば、重症者の死亡率が高いのはなぜなのか?本当に重症化予防効果は今でも高いのか?お盆のあとの新規感染者の急増の原因は何なのか?などなど起きていることに対し、エビデンスをもって説明することが国民に安心感を与える最良の方法だと思います。

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