かんとこうブログ
2022.08.17
経産省6月度確報にみる品種別塗料の価格推移
8月15日に経済産業省の工業動態統計調査6月度確報が発表になりました。日塗工がまとめた資料をすでに組合員の皆様にはその日のうちに送付させていただきましたが、ここでは確報の品目別出荷数量と金額から計算した販売単価の推移についてご紹介したいと思います。
塗料品種別の単価推移(2021年1月=100)は以下のようになります。
品種別で見ると多くは単価が上昇傾向にありますが、エマルション塗料、路面標示塗料、粉体塗料、その他塗料では下降に転じています。指数的には2022年6月時点で大きい方から、シンナー、エポキシ塗料、エマルション塗料、アミノアルキド塗料の順になっています。
一方で、原油および石油化学製品の価格推移については以下のようになります。
原油のみ7月の数値(赤線部分)が入っていますが、7月は6月から価格が下がりました。7月以降円高傾向になっていますので、この先原油や石油製品価格が下がる可能性もあります。ここまでナフサの価格上昇幅は最も大きくなっていましたが、停滞から下降気味へ推移してきています。ガソリンには現在35円/Lの補助金が出されていることもあり、価格指数は低めに推移しています。
7月は原油が大きく下がったようですが、それによりナフサの価格がどのように動くか注目です。また来月も継続して報告します。