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かんとこうブログ

2022.10.27

世界のTop3、2022年第3四半期(7‐9月)決算の概要

一番最後にSherwin-Williamsが発表して、世界のTOP3会社の2022年第3四半期の決算内容が把握できました。今回も基本は増収減益基調ですが、Sherwin-Williamsは基盤であるアメリカの強さを見せて各部門とも3Qを増収増益で揃えて見せました。数値は各社のホームページから引用しています。

PPGの3Qは、全社では増収減益となりました。(下表)

PPGの3Qは増収減益でしたが、2022年の1-3Qにおいても同様に増収減益で、この傾向は2Qからほとんど改善されていません。部門別でみると3Qに限ればPerformanceが微減収減益、Industrialが増収増益ですが、1-3Qでみるといずれも増収減益ということになります。

さらに細かい需要分野別の解析は以下のようになります。

3Q推定と4Q予測では、軟調なのが建築のEMEA地域で、それ以外は増収見込みです。特に自補修、航空、交通、Industrial全体、包装は、3-4Qとも二桁増を見込んでいます。この表からみれば4Qでは少しは改善されそうです。

続いてSherwin-Williamsです。

Sherwin-Williamsの3Qは増収増益でした。全体のみならず、全部門増収増益でした。特に機能性塗料G(旧Valsper)は部門利益を前年から倍増させました。1-3Q見ると消費者Brandグループのみが減収減益となっていますがこれは2Qまでの不振を回復しきれていないからです。Sherwin-Williamsは、とにかくアメリカグループが全社の売上の半分以上を占めており、盤石の強さを誇っていますので、4Qも増収増益、トータル通年でも増収増益となる可能性が高いと思われます。

最後にAkzoNobelです。AkzoNobelの3QもPPG同様増収減益となりました。会社全体、各部門ともすべて増収減益でした。この会社は原料の高騰と塗料価格値上げを常に比較公表し、遅滞なく値上げしていることをアピールしている会社ですが、やはり減益傾向から脱出することはできなかったようです。

各部門とも売上の3Qの数字は、1-3Qの数字に比べて大きくなっており、回復傾向であることがわかります。

今回ご紹介した内容は、いずれも速報的内容の資料からの引用です。フルレポートが出されましたら、また機会を見てご紹介したいと思います。

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