かんとこうブログ
2023.01.18
塗料製品単価はほぼ動かず・・11月の経産省確報による種類別単価
本日日塗工から経産省2022年11月度確報を受領しました。結果についてはすでに組合員の皆様にはFAXでお送りしていますが、例月のように確報から計算した塗料種別の単価指数動向をご紹介します。11月は10月からみた場合、大きな動きはありませんでした。例月の順番でご紹介します。この指数、2021年1月を100として計算しています。
アクリル樹脂塗料は常温乾燥タイプも焼付タイプもわずかに上昇しました。アミノアルキドは微増、エポキシは微減でした。
ウレタン塗料は微減、溶剤型塗料平均では増減なし。エマルション塗料は微減、水系塗料平均では微増でした。いずれも大きな動きはありませんでした。
路面標示は微減、粉体塗料、その他塗料は微増、シンナーは微減でした。ここでも大きな動きはありません。
続いて、原油、ナフサ、ガソリン、灯油です。
円安から円高方向へ動いたことにより原油は明らかに下降警傾向にありますが、その割にはナフサは微増となっているのが気になります。ガソリン、灯油は微減ですが、動きは小幅でした。
ここで価格指数の動きを①10月~11月の差異、②5月~11月の半年の差異、③1年前との差異 の指数変化を下表に示します。①はいずれも動きは小幅ですが、②は最大10近くのものもありますが、一方で半年前から見ると現時点の方が下降しているものもあります。③は例外なく大黄な数字に前後の数字になっており、この1年で指数が10ポイント前後上昇していることを示しています。
溶剤系塗料は押しなべて比較的早い時期で価格があがり、水系はそれに比べると値上の時期が遅かったようです。この1年間で見れば溶剤系、水系で大きな差はないように思われます。当然ながらシンナーの指数増加が一番大きくなっています。
石油製品については、円安から円高方向に動いたことで原油やナフサの価格低下が期待されますが、意外にもナフサは逆に微増となっているのが気になるところです。