かんとこうブログ

今年も業界紙各紙に塗料関連会社各社の社長からの年頭あいさつが掲載されました。今日はその中から最も多くの塗料製造会社の社長挨拶を掲載していたペイント＆コーティングジャーナル紙（1月4日号）から塗料製造会社社長の年頭あいさつの超ダイジェスト版お送りしたいと思います。ただし、日本ペイントホールディング株式会社の社長挨拶は掲載されていませんでしたので、同社の分だけ塗料報知新聞（1月17日）分のダイジェスト版を最後にご紹介します。

大きな見出しは、新聞に掲載されていたものそのものを書いています。右蘭の小さな文字は、勝手にこちらで編集した超ダイジェスト版です。緑字は従業員に対する施策・方針など、紫字は環境関連や法規制関連です。掲載順はほとんど同紙の掲載順ですので他意はありません。

今年の年頭あいさつを見る限り、自動車新車用以外の市場はかなり戻ってきており、コロナ前を上回るところまできているという認識が多示されました。経産省の統計では数量的には全くそのようになってはいませんが、金額あるいは海外売上なども合わせればそのような認識になるもかもしれません。

また、人材育成やインセンチブなどを通じて組織の活性化や生産性向上を図ろうとする会社も例年以上に多かったように思います。これは日本企業全体に共通する問題であるかもしれません。

新しい市場、市場拡大と言う意味で環境関係に狙いを定めている会社が多く見られました。法規制や強まる環境圧力を背景に差別化を図り市場拡大を目指すことは常道と思われますが、一方で塗料自身に向けられる環境圧力についてはあまり積極的な対応は考えられていないようです。塗料中のVOCの削減、工業用塗装におけるエネルギーの削減はすでに、喫緊の課題となりつつあります。業界をあげて対応していく必要があるのではないかと感じました。