かんとこうブログ

昨日は一般に発表されている日銀の企業物価指数についてご紹介しましたが、今日は例月ご紹介している塗料関係品目の物価指数値に関する2023年2月の結果をご紹介します。グラフ中の数字はそれぞれの品目の2020年の平均を100とした時の2月の指数を表しています。枠線の色とグラフ線の色を合わせてあります。

総平均、化学品平均（左上図）は大きな変化はありません。塗料関係については、塗料、合成樹脂塗料は微増、シンナーは下降となりました。樹脂についてはポリアミドだけがわずかに上昇、熱硬化樹脂、メタクリル樹脂は横ばいでした。今回大きく上昇したのが18リットル缶で2か月連続での大幅上昇となりました。

非鉄金属類はこのところ価格上昇傾向にありますが、アルミだけが2月に少し低下しています。無機顔料、合成染料/有機顔料はともに上昇しました。

石油製品は2月は微減または横ばいでした。石油製品に近い動きをみせる塗料原料では、いずれもわずかに上昇となりました。石油製品は昨年の夏ごろがピークでその後下降傾向にありますが、塗料原料に関してはそう簡単にはいかず、しばらくは上昇下降を繰り返すかもしれません。そんな中で目を引くのは18リットル缶で、これまできわめて安定していたのに、ここへ来て2か月連続で大幅上昇となりました。