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かんとこうブログ

2023.05.01

コロナ禍前の水準に回復!?・・・3月の自動車生産

今日はゴールデンウイークのはざまの出勤日です。先月末に発表された日系自動車メーカーの3月度および2022年度(2022年4月~2023年3月)の生産台数が発表になりましたのでご紹介します。半導体など部品供給不足が解消し受注残解消にむけて生産が進んでいるようです。3月の自動車8社の生産台数は、スズキの世界生産を除き、国内・世界ともすべての前年同月比がプラスとなりました。ただし、前年3月の前年同月比は部品不足などにより軒並みマイナスでしたので、前々年同月比は必ずしもプラスということにはなりませんでした。下図の前年同月比(左)と前々年同月比(右)をご覧ください。

前々年同月比が100に達しない会社があったとは言え、過去4年間の月平均生産台数と比較した場合には、別の見方ができます。各社の3月の生産台数は、コロナ禍の2020年から2022年の月平均台数を上回り、コロナ禍前の2019年の平均台数に並ぶか、もしくはそれを超えているケースがほとんどであり、いよいよ本格的な回復と言えるのではないかと思います。(下図)

左が国内、右が世界生産台数です。すべてのケースでコロナ禍の3年間の月平均を上回っており、トヨタ、スバル、スズキは国内生産、世界生産とも2019年の平均をも上回っています。

このことは各社の生産台数の推移のグラフからも読みとれます。いつものように3社ずつご紹介します。

トヨタ、日産、ホンダいずれも今年に入ってから生産台数が増加しており、2019年の平均台数に対して、トヨタはすでに超えており、日産、ホンダはまもなく手が届きそうな水準にあります。

この3社も、今年に入り増産が続いており、スバルは2019年の月平均を超え、マツダは2019年の月平均に到達、三菱も国内は超え、世界もまもなく到達と言うレベルまできています。

ダイハツとスズキの2社はすでに2019年平均に到達か超えの状態となっています。また右表の3月における前年同月比の一覧ですが、スズキの世界生産を除きすべて前年同月比がプラスでした。ようやく本格的な回復となったと期待できる状況ではないでしょうか?

最後に2022年度(2022年4月~2023年3月)の生産台数の前年、前々年同月比を示します。

ここまでの1年間を通してみるとまだ前年比、前々年比がマイナスのケースが散見されます。ことし1月以降の状態が継続し、通年で本格回復となるよう切に祈ります。

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