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かんとこうブログ

2023.06.09

満開!明月院ブルー

今週はじめに長谷寺のアジサイをご紹介しました。これは、6月4日の日曜日に撮影した写真を使ってご紹介したのですが、実は当初の目的地は明月院でした。しかし、当日北鎌倉周辺のあまりの混雑ぶりに急遽目的地を変更し、長谷寺へむかったというのが真相です。長谷寺のアジサイは期待に違わず多種多様で、たくさん写真をとることができたのですが、やはりあじさい寺と異名をとる明月院のアジサイの写真をとりたくなり、昨日お休みをいただき平日の明月院を訪問してきました。平日の明月院はそれでも多くの人でにぎわっていましたが、さほどの混雑もなく無事に明月院ブルーを堪能することができました。まずは一面に広がる明月院ブルーの写真からご覧ください。

入ってすぐにこの光景に遭遇します。境内のほとんどが明月院ブルーと呼ばれる青い姫アジサイの花に埋め尽くされています。壮観という言葉だけでは足りず、荘厳、幽玄、などの単語も頭に浮かびます。自分の頭の中の印象からするともう少し色が濃いように思いますが、写真による色の再現性の問題性だけでなく、日光のあたりかたにも関係しているように思えます。上の写真は日向の場所を撮影したものですが、下の日陰の写真と比べると色が薄いように思えます。

このように境内の大半は明月院ブルーの世界なのですが、一つの区画には明月院ブルー以外のアジサイが植えられていました。明月院に咲く明月院ブルー以外のアジサイをご紹介します。

左の大きな写真は明月院ブルーです。中央上段はその色違いのように見えました。種類の名前が表示されていないので正確な名前はわかりません。上段右は長谷寺にあったてまりてまりに似た白いアジサイです。この白いアジサイは色素をもたないため白いのです。中央、右の下段の2枚はいずれも長谷寺にあった品種でした。カシワバアジサイは葉っぱが柏の葉に似ているのでこの名前がついたようです。ヤマアジサイも数種ありました。

花の中心部と周辺部に色づき方が様々です。

さてこの時期の明月院では、本堂奥の庭園が解放されています。この庭園が解放されるのは年に2回、ハナショウブの開花時期と紅葉の季節です。本堂裏に庭園には1000平米以上のハナショウブの花畑があり一面に美しい花を咲かせていました。

ハナショウブの花の色は3種類で、濃い紫、薄い紫、白でした。ハナショウブの魅力のひとつは立ち姿にあるのではないかと思っていますが、凛々しい立ち姿とともに3種の花の写真をご覧ください。

この時期の明月院では、一般公開されている明月院ブルーと特別公開されているハナショウブの2種類の名花を楽しむことができるのです、明月院おそるべし。

さて庭園巡りの最後は季節の花をいつも抱えている「花想い地蔵」に出会いました。お地蔵様の抱く明月院ブルーとやさしい面立ちに癒されました。

本日のブログは明月院の観光案内のようになりましたが、書きたかったことは両花に共通する色素であるアントシアニンの千変万化です。さまざまな条件により幅広い発色を見せるこの色素のすばらしさは讃えるにふさわしい言葉がみつかりません。

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