かんとこうブログ
2023.08.16
アミノアルキド依然上昇・・経産省確報2023年6月結果
本日、日塗工から2023年6月度経産省確報を受け取りました。組合員の皆様にはFAXでお知らせをしていますが、例月のように、確報から計算した主要塗料の単価動向をお知らせします。
左端のアミノアルキド塗料の価格上昇が止まりません。先月もご紹介したようにこのアミノアルキド塗料は、この2年半で最も価格上昇幅の大きい塗料種となっています。他の3種類は、ここ3カ月ほど停滞しているようです。
ウレタン塗料も価格上昇があり、溶剤系塗料全体で前月から見て上昇となりました。エマルション、水系塗料は先月の反動からか価格が下がりました。
路面標示と粉体は指数値が下落しましたがその他塗料は上昇、シンナーはこのところ停滞しています。
全体的に言えば、アミノアルキドやウレタンなど依然上昇中のものもありますが、多くは停滞気味です。先月から価格が下落したものもありますが、この先は不透明であり、当面はシンナーのように高止まり状態が続くのではないかと思われます。
原油価格は6月から7月にかけて上昇、ガソリンと灯油はほぼ横ばいですが、7月からはガソリンの値上がりが頻繁に報道されています。ナフサはわずかに下落ですが、高止まりと表現した方が適切のようです。
最後に2021年1月から2023年6月までの2年半での指数値(2021年1月=100)と価格上昇幅の一覧表を示します。上でも触れましたが、金額の上昇幅が最も大きい塗料種はアミノアルキド塗料であり、次いでウレタン、粉体と続きます。一方、指数値の上昇幅が最も大きいのはシンナーで、続いてアミノアルキド塗料、エポキシ塗料の順でした。