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かんとこうブログ

2024.01.18

続 過去5年間の塗料出荷数量、出荷金額、単価の推移まとめ

昨日の続きです。昨日は過去5年間の品目別出荷数量と出荷金額をご紹介しましたが、本日は数量と金額から計算した単価の推移と増減率とこれらのまとめを書きたいと思います。

単価は出荷金額を出荷数量で割ったものです。

単価は20品目すべてで増加(上昇)傾向でした。この中でも増加率が大きかったものは、電気絶縁塗料、エポキシ樹脂塗料、さび止めペイントとなっています。エポキシ樹脂塗料の増加率が大きかったことについては、エポキシ樹脂の需給が逼迫したことも影響していると思われます。

20品目中最も単価の上昇率が大きかったのは船底塗料で、2番目がシンナーでした。船底塗料の場合には特殊要因として銅の高騰が、シンナーの場合には原油価格に上昇が最もストレートに影響したことが理由と思われます。

さて、塗料の出荷金額は出荷数量に単価を掛けたものと考えることができますので、出荷数量の増減率(%/年)を横軸に、単価増減率(%/年)を縦軸に散布図を描いてみました。

20品目中12品目は赤丸で囲んだ範囲(単価上昇率2-5.5%/年、数量減少率1~5%)に入ります。そこから外れたものには、塗料品目名を付しておきました。特徴づけるのであれば、数量増の電気絶縁塗料、数量横ばいで単価上昇の船底塗料とさび止めペイント、単価上昇のシンナーとエポキシ樹脂塗料、数量減の大きかった調合ペイントと厚膜エマルション、価格上昇が小さかったトラフィックペイントということになるでしょうか?

最後に生産数量、出荷数量、出荷金額、単価の品目別一覧表とグラフを示して、本稿を終わりたいと思います。ひとつひとつについての要因解析は、それぞれの品目のグラフの項目を見ていただければ、ある程度想像ができるのではないかと思います。

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