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かんとこうブログ

2024.03.04

国内台数全体では前年比減・・1月の自動車生産

2月28日に日系自動車会社から一斉に2024年1月の自動車生産台数が発表になりました。全体としては、前年同月比6.3%減の54.9万台に留まりましたが、今日は各社の2019年~2023年の月平均台数の推移も含め、2024年1月の生産台数ご紹介していきます。

まず2024年1月の前年同月比と前々年同月比をご覧ください。

2024年1月はダイハツの国内生産がゼロでした。極めて異例のことで大変残念に思います。国内生産では他にマツダとスズキが前年比マイナスであり、世界生産ではもダイハツとマツダが前年比マイナスとなりました。

前々年同月比では、国内生産でマツダとダイハツの2社が、世界生産では、日産、ホンダ、マツダ、三菱、ダイハツと5社がマイナスとなりました。

最近5年間の月平均台数との比較を下図に示します。横太の黒点線が1月の生産台数の位置を示しています。

個々には詳しく述べませんが、国内生産・世界生産とも、総じてコロナ禍期間中のレベルとなりました。明らかにコロナ禍の月平均を超えたのはスズキの世界生産だけでした。

2019年から2023年までの月平均台数について手もとで集計をしましたのでご紹介します。この集計は上のグラフを描くために行っていますので、あくまで非公式ですが、各社の生産がコロナ禍前に戻ったのかどうかに関してはよい指標になります。各年の月平均国内生産台数を下図に示します。

これらのグラフは縦軸が2種類あり、グラフエリアの色を変えておりますので、ご注意ください。赤い横線が2019年のレベルですが、実は2023年の月平均がここまで戻っているのは、トヨタ、スズキ、スバルの3社に過ぎません。

続いて月平均世界生産台数です。これらのグラフの縦軸は3種類あり、グラフエリアの色が異なっています。

ここでも2023年の月平均台数が2019年レベルに戻っているのは、国内と同じくトヨタ、スズキ、スバルの3社でした。全般に回復が伝えられていた2023年の自動車生産ですが、こうしてみると完全回復には至っていないといえそうです。

最後に例月のように各社の生産台数の推移を示します。今月から2021年のデータが消え、2023年の月平均を示す横点線(緑色)が増えました。2023年12月と比べると2024年1月は正月休みの影響もあってかほとんどが前月比マイナスとなっています。それにしてもダイハツの国内生産ゼロ台は衝撃的落差を示しています。

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