かんとこうブログ
2024.03.19
今年の桜の開花予想が外れた理由
今年はもう予想はしないと書いたのですが、今年の開花予想は大外れとなりそうなので言い訳を書きたいと思います。確かに3月に入ってから比較的低温の日が多くあったことは確かですが、2月はそれを補ってあまりあるほど暖かかったはずと思っていました。とりあえず3月17日までの実際の気温とその後の予想気温を入れて計算した結果を下に示します。書き忘れていましたが、これはあくまで東京の大手町の気象データを使って東京の靖国神社の標本木の開花を予想しようとしているものです。
前回は3月9日までの実際の気温とその後の予想気温で計算していましたが、その後17日までの実際の気温を入れて計算しても開花予想日は変わりませんでした。すなわち①3月19日、②3月17日、③3月18日、④3月16日ですので、いずれもはずれとなりました。去年までの4年間は結構的中していたのですが、今年はどこに原因があるのでしょうか?
さしあたっての心あたりは休眠打破のタイミングです。とにかく今年の冬はずっと暖かい冬でしたので、平年値を比べると大幅に高温の日が多かったことは以前にご紹介した通りです。12月から現在までの毎日の気温の推移を見るとずっと平年値を上回る日数が多かったことがわかります。休眠打破は開花とは逆で寒い日が続かないと開花の準備に目覚める日が遅れてしまうのです。縦の点線は2月4日を示しており、当ブログではこの日を起算日としていました。
本来は、起算日については11月からの毎日の気温の推移をみてその他の気象条件から起算日をきめないといけないのですが、その方法がわかりませんでした。便宜的に2月4日を起算日として過去4年やってきてそこそこでしたので、油断をしていたのですが、さすがにそこまで甘くはありませんでした。今年の冬は想像以上の暖冬だったとも言えます。
気象のプロたちはどう予想しているかというと、日本気象協会 3月21日、ウエザーニュース 3月19日、ウエザーマップ 3月24日、日本気象株式会社 3月24日と言う具合にやはり素人の私よりは遅めの予想となっています。中でも日本気象株式会社は「11月から1月にかけての気温が高かったため、休眠打破の時期が数日から10日程度遅れた見込」と書いており、さすがプロの見識に脱帽です。開花日が確定したら逆算して起算日を計算してみようと思います。