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かんとこうブログ

2024.06.07

5月の気温は一段落?

今年の4月は全国的にとても気温が高かったのですが、5月はどうだったのか調べてみました。いつものように気象庁の「過去の気象」サイトからデータを引用しています。

結論から先に書くと、2024年5月の平均気温は、4月とは異なり、一部の地域を除き平年値(1991年~2020年までの30年間の平均)からの乖離はさほど大きくありませんでした。各地の日毎平均気温の推移をご覧ください。

これまでの月では、見るからに平年値を大きく上回るケースが多かったのですが、10地点のうち明らかに平年値よりも高い日が多かったのは仙台であり、東京、札幌といった東日本の都市も平年値を上回る日が多かったように見えますが、下段の西日本は平年値なみかあるいは大阪のように平年値を下回って見える地点もありました。

各地の日毎の平均気温、最高気温、最低気温の月平均値についての平年値との差、および平年値を上回った日数の一覧表を示します。

先ほどのグラフで見た通りの結果となったおり、仙台は平均、最高気温の平均値で2℃平年値を上回りましたが、2℃以上は仙台だけで、東日本の札幌、新潟、東京では、せいぜい平年値を1℃台で上回るに留まりました。名古屋以西では、平年値を1℃以上上回ったケースはなく大阪と広島では平年値を下回っている項目もありました。

平年値との差で言えば、東高西低であったことはグラフではより明確に理解できます。

棒グラフが平年値との気温差、赤の折れ線グラフが平年値を上回った日数です。平年値との気温差で言えば、確かに東高西低であるのですが、平年値を上回った日数では東と西でさほど変わりなく、上回った日数が半数を超えているケースがほとんどですので、5月の結果をもって温暖化が一段落というわけにはいきません。

なんとなれば、平年値を比べて1℃高いということは、19年前と比べて1℃高いとも考えられるので、このペースでは100年間で5℃以上上昇することになります。もちろんここで取り上げた地点はいずれも大都市であり、都市化の影響を受けていることは間違いありませんが、気温の上昇が容赦なく続いていることは否めません。今後も気温とさらに電力に関してフォローしていきたいと思います。

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