かんとこうブログ
2024.07.22
3か月ぶりの前年比100割れ・・業況観測アンケート6月結果
先週金曜日に日塗工から業況観測アンケート6月の調査結果を受領しました。組合員の皆様にはすでにFAXで転送してりますが、例月のように若干の補足データをご紹介したいと思います。
昨年6月から13カ月間の分野別売上金額前年同月比の一覧表を示します。
3月に大きく落ち込み、4月5月と持ち直した感がありますが、6月は再び全分野とも前年比100超えならずとなりました。全体金額が前年比100を下回るのは3月以来3カ月ぶりとなります。先月の業況観測アンケートで6月の落ち込みは予測されていたとはいえ、全体数量の前年同月比も91.7と低調でした。
下のグラフは業況観測アンケートと経産省確報における全体金額と数量を対比して示しています。両者に大きな齟齬はなく、おそらく確報の6月はかなり落ち込み、さらに7月は業況アンケートの予測に従えば、再び前年比が100超えとなる予定です。
2018年の各月を100として、各分野の前年同月比を累積していったグラフを示します。これにより現時点での売上金額が2018年時点に比べて増えているのか減っているのかを知ることができます。
概ね、各分野とも売上金額が2018年レベルを上回っていますが、木工は4~6月のすべてて2018年レベルを下回っており、最も心配な分野です。さらに6月は自動車も100(すなわち2018年レベル)を下回りました。7月以降の回復に期待したいと思います。
さらに、業況観測アンケートとは直接関係がないのですが、純出荷数量(出荷数量から同業者向け出荷を除いたもの)の推移を示します。これも上と同様に、2018年を100として2019年以降の各月の前年同月比を累積しています。
この純出荷数量も4月5月と2023年から回復傾向を示していましたが、6月では2023年のレベルから落込むものと思われます。
これまでのところ、純出荷数量的にはコロナ以降も減少傾向が継続していると言わざるを得ないと思います。