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かんとこうブログ

2024.10.10

水分子を微細振動する技術が可能にするもの

今週の日曜日の朝の「がっちりマンデー」でDENBA JAPANという会社の製品が紹介されていました。この会社の製品の愛用者として先日のパリオリンピック男子体操で金メダルを獲得した岡慎之助選手はじめ多数のスポーツ選手が掲載されていました。岡選手がどんな製品を愛用しているのか気になったので調べてみました。ステマにならないように気をつけてご紹介します。内容は同社のサイト(下記URL)からの引用です。

https://www.denba.co.jp/

   

最も代表的な事例からご紹介したいと思います。

「水分子を360°に微細振動する独自技術」とあります。これですべてが言い表されているのですが、補足すると低周波のパルスを発振することで、周囲の食品の鮮度を保持するなどさまざまな効能をもたらす技術ということになります。具体的には同社がすでに商品化している以下の商品群からその多機能ぶりを知ることができます。

   

   

要約すると、左上の「DENBA+」が基本となる商品で、食品をそのまま冷蔵保存したり、冷凍したり、解凍したりする場合に際し、際立った鮮度保持発揮する設備です。これを揚げ物調理器に組み込むと油の使用量が減り、揚げ物品質が向上し、油煙が減少するという効果があり(中上)、船舶の船倉やコンテナーに設置すれば運搬する食料品の鮮度が保持でき(右上、右中)、食料品だけでなく、人間やペットに対し適用すると自律神経やストレス軽減に効果があり(左中、左下)、もう一歩進んで頭痛、肩こり、慢性便秘、不眠症などの緩和と言った医学的な効果(右下)や化粧品の保存品質向上(中下)にも認められるということです。

   

どうしてこのような効果が得られかということについては、食料品や生物に対し、低周波(番組では50~60ヘルツ)の振動を与え続けることで超低周波電位空間を作り出し、食料品や生物内の水分子を共振させるためと説明されています。これ以上詳しい説明はありませんが、医学的な効能については東京大学はじめ多くの大学と共同研究をしているようなので安全性は問題ないと思って良いと思います。

   

   

食料品の冷凍や解凍における効果についてはもう少し詳しく説明があり、水分子が共振しているため、冷凍時に凍りにくく、小さなクラスター状態で凍るため凍結物の結晶が球体化すると説明されています。(下図)

   

  

この低周波振動を与える技術は特許かされているそうで、登録番号が示されていたので内容を調べてみました。(下図)

   

   

請求の範囲は、低周波振動を与えるためのさまざまな装置に関する内容なので私にはよくわかりませんが、驚いたのはその出願日で、平成29年11月14日でした。まだ出願から7年経過していません。塗料の場合には出願から実際に製品化され、それが広範囲に使用されるようになるまで長い年月がかかるのが一般的ですので、如何にこの技術が素早く世の中に浸透していったかを示す証左であると感じました。

   

家庭で医療目的等で使用するのは、DENBAマットを敷くだけでよく、24時間使用できるそうです。またここでは詳細を割愛しますが、不妊治療の凍結融解移植をDENBA環境下で行うと、通常環境下での凍結・融解に比べ妊娠率、分娩率が高くなったという治験の結果も紹介されていました。上述したように凍結・融解によるダメージを少なくできるのであれば頷ける結果だと思います。

  

このを技術なんとか塗料に応用できないかと考えてみましたが、水性塗料の腐敗防止くらいしか思いつきませんでした。水を多量に含んでいる塗膜というのは通常ありませんので・・残念です。

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