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かんとこうブログ

2024.10.31

ほぼ全面的に前年同月を下回る・・9月の自動車生産

昨日,日系自動車メーカーから9月の自動車生産台数の発表がありました。9月の生産台数は、ホンダの国内生産を除き、すべて前年同月を下回りました。8月に続き前年同月比という尺度では全くの軟調ですが、台数そのものという尺度でみるとまた違った見方もできるかもしれません。それでは例月のように順番に統計数値を確認していきたいと思います。

最初は各メーカー9月の前年同月比と前々年同月比からです。

前年同月比では、冒頭書いたようにホンダの国内生産以外、すべて前年を下回りました。しかし、前々年同月比では100%超えがいくつかあります。すべて国内生産ですが、トヨタ、日産、ホンダ、スバルの4社の前々年同月を上回りました。評価は台数の絶対値でも行うべきかもしれません。

9月の生産台数と過去5年間の月平均台数との比較です。9月の生産台数は、過去5年間の月平均と比較して、国内生産については、いずれの会社も2019年、2023年には及ばないながらも2020年から2022年の月平均よりは多い台数でした。世界生産では、トヨタとスバル、スズキは2023年の月平均と同レベルだったものの、その他の会社は、コロナ禍の月平均と同じようなレベルにあります。今後も注意して見ていきたいと思います。

以下、各メーカーの生産台数の推移です。

トヨタは国内世界とも8月からV字回復しています。日産、ホンダも国内は8月からかなり戻しました。

いずれも8月からみるとV字回復しています。ただし、スバルに比べるとマツダや三菱は戻り方がやや弱いように思います。

ダイハツ国内は、ようやく以前のレベルに回復してきました。世界生産もあと一歩という感じです。スズキも大まかにみれば、さざ波の中の上下動とも受け取れます。

2023年9月からの前年同月比の推移です。8月9月と前年をほぼ全面的に下回る状況です。今年の2月以降前年比マイナスが多くを占める状況です。来年2月になると、前年比が比較的高い数値となるタイミングになりますが、それまでに回復することはできるのでしょうか?

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