かんとこうブログ
2025.02.10
2024年各国の自動車販売状況
2024年の自動車生産は、主要塗料メーカーの決算を見る限り必ずしも堅調ではなかったようですが、一方で販売はどうだったのか?普通に考えれば、生産が軟調であれば販売も軟調になるはずですが、各国それぞれの事情もあり一概に言えないのかもしれません。世界主要国の2024年12月の販売台数が出そろいましたのでご紹介したいと思います。データはマークラインから引用させていただきました。データは2019年から2024年までの6年間の月平均台数の推移としてご紹介します。
世界最大の市場国は中国ですが、終わってみれば中国はコロナ禍の2020年こそ販売台数の減少があったものの2021年以降は連続で増加を続けています。2位のアメリカとはダブルスコアになっています。この2か国に続く3位グループでは、インドが中国同様2021年以降連続で増加し日本に迫る勢いです。ブラジルもインドと似たような状況で増加を続けています。反対に日本とドイツはコロナ前の2019年の水準が遠い状況です。
イギリス以下の7位グループでは、カナダのみが2019年のレベルに復活しているものの、ヨーロッパの3か国、イギリス、フランス、イタリアは、先ほどのドイツ同様2019年が遠い状況です。
韓国以下のグループは4か国とも異なる様相です。韓国は日本と似たように2019年の水準にむしろ遠ざかるようにも見えます。メキシコはコロナ禍の大きな落ち込みから完全に復活し、オーストラリアとともにすでに2023年には2019年の水準に戻りました。インドネシアは一旦2019年の水準に戻った後2024年はかなり落ち込みました。
スペイン以下の4か国もそれぞれ動きが異なります。スペインはフランスやイギリス同様2019年のレベルが遠く、ロシアはウクライナ侵攻で大きく販売台数が減少しましたが、2024年は2023年から倍増しました。タイの連続減少は深刻で回復の兆しが見えません。ポーランドがヨーロッパの中でおそらく唯一の2019年超えを果たしました。
ベルギーは2019年のデータは手に入らず、評価できません。アルゼンチンと南アフリカは2019年の水準に復活していますが、スウエーデンはヨーロッパらしい低迷を続けています。台湾はコロナ禍においてさえ水準を維持し、チェコとポルトガルは、北欧や英仏ほどではないにしても2019年の水準が遠い状況です。
以上まとめるとヨーロッパの主要国は、コロナ禍の落ち込みから抜けられず、日本、韓国も2019年が遠い状況で、先進国の中では、カナダ比較的良好、アメリカもまずまず、オーストラリア、南アフリカ、ブラジル、アルゼンチンも2019年超え。アジアでは中国、台湾が2019年超えとなてっているが、タイ、インドネシアはまだ回復が遠いということになるでしょうか?
最後に各国の2024年販売台数の前年比と2019年比を示して終わります。ここまで述べてきた内容は再確認できると思います。2024年販売台数が2019年を超えているのは中国、メキシコ、オーストラリア、ポーランド、アルゼンチン、台湾になります。欧州、日韓、東南アジアは2019年が遠い状況です。