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かんとこうブログ

2025.02.20

1月は3カ月ぶりに前年比が100を超えました・・業況観測アンケート

17日に日塗工より経産省確報とともに業況観測アンケート2025年1月を受領しました。組合員の皆様にはすでにお送りしておりますが、例月の通り若干の補足情報とともにデータをご紹介していきたいと思います。

まずは、1月の需要分野別前年同月比(金額)の推移表です。

全体の数量・金額の前年同月比推移を経産省確報と比較して図に示します。

両者ともほぼ一致した推移となっています。(経産省確報は最新データが2024年12月です。)

2018年の各月を100として、各需要分野別の指数を計算しています。これにより、現在の状況が2018年に比べてどの位置にあるのかが判ります。業況観測アンケートのデータがあくまで前年同月比のみであり、絶対値ではないためこのようにしないとコロナ前と比べて今がどうであるかえを推定できません。10月~1月までの各月における各需要分野の指数の推移を示します。

10月~1月まででは、全体として2022~2023年にコロナ前(2018年)に戻っていることが判ります。需要分野別にみても大方そのようではありますが、木工だけは月によってはまだ低迷を続けています。1月の船舶・重防食は大きく伸長しました。

さて、金額はどうやら順調にコロナ前に戻っているようですが、数量はどうでしょうか?業況観測アンケートには需要分野別の数量の記載がありませんので、経産省確報から推定するしか方法がありません。経産省確報から日塗工が算出している純出荷数量の数値を使って推定することにします。月別の純出荷数量の7年分の推移(下左図)と月ごとの純出荷指数の年平均推移(下右図)を示します。

両図から明らかなように、コロナ禍前(2018年、2019年)に比べ、2020年以降は純出荷数量は減少しています。また2024年の各月数量はこの7年間のうちでも最低レベルを推移しており、純出荷指数の年平均もこれまで最低だった2023年を下回りました。すなわち数量は、コロナ禍前には全く戻っていないし、コロナ禍が過ぎても減少を続けているということです。これが塗料だけなのか、社会全体がそうなのか見極める必要があります。

最後に純出荷数量指数各月の推移を示します。前年から上昇したのは4月、5月、7月、9月の4か月でした。2025年は果たして数量回復ができるのでしょうか?

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