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かんとこうブログ

2025.05.16

2025年3月期 上場塗料製造会社の決算概要

先週から今週にかけて上場塗料製造会社の2025年3月期の決算が発表になりました。その概要を取り急ぎご紹介します。決算期が異なる日本ペイントホールディングスについては、別途日を改めてご紹介します。数値は各社の決算短信です。

まず概要を一覧表で示します。

ざっと見て赤字(前年比マイナス)が目立ちます。経常利益、純利益では過半数が前年比マイナスでした。売上、営業利益、経常利益、純利益のすべてが前年比プラスだったのは、中国塗料、日本特殊塗料、アサヒペンの3社でした。ただし、日本特殊塗料とアサヒペンは次年度(2026年3月期)の売上予想が前年比マイナスとなっています。また、2026年度3月期の売上予想では、神東塗料を子会社化した大日本塗料が神東塗料相当分の数字を上乗せしています。

各社のセグメント情報からの、セグメント売上の前年比です。セグメントの区分け方が各社に任されているため、統一的な傾向を把握するに至りません。関西ペイントの国内、日本特殊塗料の自動車製品、藤倉化成のコーティングが前年比マイナスであることから、自動車用需要の低迷を連想します。

各社の売上と営業利益、および営業利益率のグラフです。営業利益率が5%を下回る会社もあり、2025年3月期は全体的に苦しい状況と思われます。

最後に売上、営業利益の前年比のマトリックスです。売上の前年比10%以上は中国塗料のみ、営業利益の10%以上は中国塗料と日本特殊塗料のみでした。

2026年3月期第1四半期もすでに始まっていますが、トランプ関税のあおりで、なかなか難しい状況が続くようです。

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