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かんとこうブログ

2025.05.21

経産省確報2025年3月による塗料原材料価格情報

経産省確報(工業生産動態調査)2025年3月の調査結果に基づく塗料原材料価格情報を例月のようにご紹介します。これは経産省確報で公表された出荷金額と出荷数量から単価を計算した結果をグラフ化したもので、2021年1月以降の単価推移を表わしています。

それでは樹脂材料から単価推移を示します。

樹脂原料はあまり大きな価格の動きはありませんでした。いずれも一桁円/Kgの単価変動でした。

有機溶剤では、大幅値上がりがエチレングリコール(モノエチル)エーテルと合成ブタノール、大幅値下がりがメチルイソブチルケトンでした。これらの出荷金額と出荷金額の推移は後でご紹介します。続いて顔料です。

顔料は全品目値下がりでした。大幅変動は酸化第二鉄、フタロシアニン顔料、酸化チタンでした。これらも後で出荷金額と出荷数量をご紹介します。最後は樹脂です。

樹脂は5品目中、4品目が値上がりでした。今月も報告がなかったビスフェノールAを除き全22品目中値上がりが9品目、値下がりが13品目で、やや値下がり品目が多くなりました。

3%以上単価が変動した品目について、これまでの出荷金額と出荷数量の推移をご紹介します。最初は、3%以上価格が上昇した材料です。5品目ありました。

この中では出荷金額と出荷数量のいずれか片方のみが増加というのはありません。多くは出荷金額、数量とも増加しており、需要増の中で価格も上昇したとも説明できます。合成ブタノールが金額、数量ともに減少していますが、金が気の下がり方よりも価格の下がり方の方が大きかったため価格上昇となりました。

次は3%以上単価が下がった原料で、全部で7品目ありました。

ここでも金額と数量は連動して動いているものが多くありました。当たり前のことですが、数量が増加または減少する中で、状況により価格の上がり方の方が大きくなるのか、小さくなるのかで単価の上昇か下降かが決まります。3月は単価が下降したこれらの原料ですが、いずれも金額(ピンク色)の上昇傾向が数量(青色)のそれを上回っており、中長期的にはっ単価は上昇傾向にあります。

最後に各品目の単価指数(2021年1月=100)を示します。

品目の順位はあまり変わっていません。指数全体の単純平均は156.6で前月比+2.0でした。原料全体としてはまだまだ上昇中と言わざるを得ません。

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