かんとこうブログ
2025.05.28
外免切り替え時の学科試験問題
最近外国人による交通事故の話題が取り上げられています。外国免許から日本の免許に切り替えるケースが増加しており、その際の試験の在り方なども取り上げられることが多くなりました。外国免許からの切り替えは、外免切り替えと呼ばれ、その際の交通ルールに関する知識を問う試験の内容があまりに簡単すぎるとの批判も紹介されていました。テレビのニュースで見た試験問題の例があまりにも簡単すぎたので、ほかの問題はどんなものなのかと思い調べてみました。調べ始めてわかりましたが、こうした試験問題が公開されているはずがなく、極めて情報が乏しいながら多少はわかりましたので、ご紹介したいと思います。
まずあまりに簡単ではないかと思ったテレビニュースの情報からご紹介します。日テレのニュースで下図のような図が示されていました。
https://news.ntv.co.jp/category/society/5889c10b34c54b17b7e076c7e969d112
学科試験の問題の例として実際に切り替えた人からの取材による情報として、試験問題は10問で7問正解で合格であること、問題として、赤信号で進んでよいか?横断歩道を人が歩行中に進んでよいか?ごく近所までなら酒を飲んでいても運転してよいか?という3問が挙げられていました。これはあまりにもひどい問題だと思ったわけです。
そこでネットで試験問題を探したのですが、検索で出てくるのは、ほとんど各地の警察の外免切り替えの案内でした。というのも場所によって対応できる外国後の種類が異なるからです。テレビでは24か国語に対応と紹介されていましたが、どこでも24か国語に対応した試験が受けられるわけではないようです。
次に見つかったのは、「ベトナム人妻と40歳から始める農業」というサイトに、外免切り替えの体験談が載っており、その中に試験問題が3問紹介されていました。
【外国免許切り替え(外免切替)の体験談3】〜知識の確認(学科試験)編〜万全の準備で一発合格! | ベトナム人妻と40歳からはじめる農業
この3問のうち一番下が少し難しく白い実線の場合車線変更はできますが、対向車線側にはみ出しての追い越しはできません。まああとの2問は簡単な問題と言えると思います。また別なサイトでは以下の2問が紹介されていました。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1155345031
この2問は問題外に易しい問題です。冒頭の問題はこの2問を簡略化したもののようです。
外免切り替えの学科試験の極めつけは、元自動車教習所の教官をやっていた方のサイトに外免切り替えの学科試験の例として10問の問題と解答が掲載されていました。(以前はこの問題例が公的機関から公開されていたとの情報もありました。)
上の2件は、体験者からの聞き取りでしたので、言語に拙さを感じましたが、これはちゃんとした日本語です。ちなみに標識は第6問が横断歩道、第8問が警笛ならせ、第9問がすべりやすいので注意、第10問が自転車の並走可、です。
この内容であれば、著しく簡単というわけではないように思います。たったこれだけの情報しか得られませんでしたので、結論を書くのはおこがましいのですが、詳しい問題の内容が十分にわからない状態で簡単すぎるなどの議論は軽率のそしりを免れないのではないかと思われます。この問題は国会でも質問が出て、国家公安委員長が内容の見直しをしていきたいと答えているようですので、その行方を見守ってもよいのではないかと思いました。