かんとこうブログ
2025.07.02
観測史上最高だった6月の気温の実際
先月後半からずいぶんと暑い日が続いていましたが、昨日気象庁から観測史上最も暑い6月だったとの発表がありました。実際の気温はどうだったのでしょうか?例月のように全国10主要都市の日毎平均気温と平年値を比較して示したいと思います。
各地の日毎平均気温と平年値のグラフをご覧ください。各地とも日毎平均気温が平年値を下回ったのは月の前半に少しだけ見られるだけで、後半は全て上回っています。そして全ての都市で、月平均の平年値との差が1℃を超えました。特に札幌、仙台ではなんと平年値との差が3℃以上になりました。
見るからに暑苦しいグラフになってしまいました。
平均気温だけでなく、最高気温も最低気温も平年値と比較して大変高い状態でした。最高気温では、仙台での平年値との差はなんと4.55℃もありました。とんでもなく暑い6月だったようです。したがって日々の気温が平年値を超えた日数も大変多くなっており、広島の最高気温を除き全てのケースで20日を超えました。地理的な観点では、北高南低の傾向にありました。
どのくらい暑かったというのを感覚的に表すのは難しいのですが、下のグラフは、10都市の月平均の平均、すなわち全国平均的気温と平年値との差を示したものです。昨年来の平年値との差を、見てもらいたいのですが、今年の6月は今年に入って一番平年値との差が大きく、かつ猛暑だった昨年の7月~10月とほとんど同レベルの平年値からの突出ぶりでした。
6月の気温の絶対値は昨年の夏とは違いますが、平年値からの外れ方が同じ程度ということで、6月からこの調子では今年もまたとても暑い夏になりそうな予感がします。