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かんとこうブログ

2025.11.29

インフルエンザ感染に関する補足情報

厚労省の資料を眺めていて面白いものを見つけました。ご参考までにご紹介します。

一つ目は最近2年間のインフルエンザとコロナの感染状況です。

青線がインフルエンザ、オレンジ線がコロナです。今シーズンのインフルエンザは、昨シーズンに比べて非常に多いと言われていますが、それはあくまで同じ時期の比較であって、昨シーズンもピーク時(今年の第1週)では定点あたり感染者が60人を超えていました。同じ期の比較だけでは必ずしも感染規模が正確にはわからないということです。

ただしこの図の但し書きには、2025年の第14週から定点数が変更になっている(縦の点線)ので単純な比較はできないと書かれています。

もう一つは2000年から約15年の流行入りの時期、ピーク時期およびそれぞれの時点の定点あたり感染者数のデータです。これをグラフ化してみました。

左はピーク時期とその時の定点あたり感染者数です。これを見るとピーク時期はほぼ1月後半から2月前半に集中しています。12月のピークは2回しかありません。またピークの感染者数はこの期間の最高でも60人には達していませんので、今シーズンの47週の数値51人は、まだピークに達していない段階での感染者数としては非常に多い数値と言えます。

右の図は流行入り(定点あたりが1.0人を超えた時点)からピークに達するまでに要した時間(週数)です。そのほとんどが6週間から8週間となっています。今シーズンの場合、流行入りは第39週でした。すでにここまで8週間が経過していますので、通常であれば、そろそろピークに達してもおかしくないということになります。しかしこれはあくまで統計上の話であり、実際に流行入りからピークに達するまで10週間以上かかっている年が2回ありましたので安心するのはまだ早いとは思いますが、少し希望の持てるデータではあります。

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