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かんとこうブログ

2026.01.05

今年もまたもうひとつの箱根・・シューズの戦い

1月2日と3日に行われた第102回箱根駅伝は、青山学院大学の3連覇で幕を閉じましたが、この箱根ではもう一つの戦いが選手の足元で繰り広げられていました。選手の履くシューズを巡る熾烈な競争です。3年連続で新年最初のブログとしてこれを書かせてもらいます。

もうすっかりおなじみになった厚底シューズですが、これは2016年にナイキが靴底にカーボンブレードを装着して上市しのが最初で、以来日本を含め世界の長距離界は一気に高速化し、長距離選手が厚底シューズを履いて走るのは当たり前となりました。そしてこの箱燃駅伝でも、選手とともにその靴も注目されるようになりました。下図がアルペングループのサイト(下記接続先)から引用したデータをもとに手元で作成したものです。

シューズから見た2026年箱根駅伝(速報) Alpen Group Magazine | アルペングループマガジン

   

   

2021年までは厚底シューズはナイキの独壇場でしたが、以降ナイキは徐々にそのシェアを奪われて、2025年はついにトップシェアから陥落しました。奪ったのはアディダス、アシックスの両社でした。2026年もさらにナイキのシェアは減り、アディダスはトップシェアを維持、それにアシックスが肉薄するという結果になりました。

2026年の出場210選手の靴のシェアは下図のようになりました。

Alpenのサイトには各区間の1位~3位までの選手の履いた靴のメーカー名と商品名が載っていましたので、それもあわせてご紹介したいと思います。左から2024年、2025年、2026年です。

出場全選手のシェアの変遷については、冒頭述べた通りですが、各区間の上位入賞者のシェアも同様に変化し、ナイキからアディダスが断然優位となったことは一目瞭然です。

一方商品名については、2025年と2026年とでは、大きな変化がありました。それは2025年にナイキとアシックスが各区間上位選手に対しそれぞれ6足ずつ提供していたProto typeが激減したことです。このProto typeとは商品化されていない試作品段階のものであり、それを選手に試供品として提供したことを意味します。このProto typeが何に代わったのかを想像するとナイキの場合にはVaper Fly4に、アシックスの場合にはMetaspeed Edge Tokyoにそれぞれ代わったかに見えます。もちろん両年の区間上位者はかなり入れ替わっていますので、選手ごとに同定できていませんが、数の上からはそのように見えます。

また2026年の赤字の商品は2025年にはなかった商品名で、2026年に初めて登場したものです。新しい商品がまだ続々と開発されているように見えます。ただし、これも各区間3位までの30名に限定して話なのであくまで限定条件付きでの推測になります。そして気になる値段もいくつかはわかりましたので右端に載せておきました。2万円台後半が多いようです。思ったほど高くはありませんでしたが、普通の靴よりは高いようです。

昨年は、シューズメーカーが各大学とそれぞれに共同研究に近いような形でシューズの開発を進めていると書きましたが、今年の内訳からは必ずしもそうした密接な関係は見えてきません。これも来年どうなるか、とても気になるところです。

さて、今年の青山学院は昨年に比べると少なくとも往路については薄氷を踏むが如くの勝利だったように見えました。勝負に「たら」はありませんが、駒沢や中央の有力選手がそろって万全な状態で走っていたら結果は違っていたかもしれないと感じました。にもかかわらず、青山学院の総合タイムは10時間40分を切る大幅な新記録となりました。となれば、やはり厚底シューズの進化による貢献も小さからぬものがあるのではないかと思う次第です。

ともあれ、毎年箱根を見ることができる幸せ、日本人に生まれてよかったと思います。

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