かんとこうブログ
2026.01.07
成田山新勝寺の初詣・・三重塔と塗料
1月4日に成田山新勝寺に初詣に行ってきました。2年前の川崎大師、去年の明治神宮、と全国初詣の人出トップ3にお参りするという趣旨なのですが、人混みは好きではないので3が日は避けるという軟弱な志で出かけました。
10時47分JR成田駅に到着しました。新勝寺は駅から徒歩10分とありましたので、ゆっくりと歩いてうなぎ屋さんを探しました。有名な川豊や駿河屋を覗いてみましたが、川豊は待ち時間4時間、駿河屋はなんと待ち時間5時間と表示が出ていたので早々に諦め、老舗の風格のある近江屋に並ぶことにしました。ここは大きなお店で入口横でうなぎを焼いていました。家内曰く見えるところで焼いていない店はだめだとのこと。わずか10分ほど待つだけで店内に通され、注文して5分ほどで肝吸いつきのうな重が出てきました。なんという早さでしょうか。皮はパリッとしているのに身はふっくらとしており、ごはんは少なめ、たれもあっさりめかつ少なめで一口食べたときは少々物足りなく感じますが、段々とうなぎのうま味が増していくように感じられました。つまり、大変おいしかったということです。近江屋さんはお勧めです。
前置きが長くなりましたが、近江屋さんを出て少しいくとすぐに総門(下の写真左)が姿を現します。雲一つない晴天です。総門をくぐり仁王門も抜けて大本堂に進みます。この間お清めの手水舎だけが列ができていましたが、大本堂直前まで渋滞ゼロでした。毎年芸能人や力士による節分の豆まきが行われる大本堂(下の写真右)前の待ち時間も5分ほどであっけないほどの人の少なさでした。

さてこの大本堂横には三重塔があります。本日ブログに新勝寺初詣を書いているのは、この三重塔と塗料との関係をご紹介したいからです。が、まずはこの三重塔について成田市観光協会のサイト(下記接続先)から説明を引用させてもらいます。(写真は当日に撮影したものです)
https://www.nrtk.jp/enjoy/attraction/sanjyunoto.html

いちいち読むのが面倒な人のために要約します。1980年に新勝寺の三重塔を含む建物5棟が国の重要文化財に指定されました。この塔の建立が1712年(正徳2年)で、6将軍家宣の時代です。塔の特徴は極彩色のパノラマで、金箔もふんだんに使用されています。塔の基調色は朱色であり水銀朱と鉛を混ぜた丹朱が顔料として使用されています。2008年の大開帳にあわせ漆塗りの彩色が修復されました。

各層の板垂木(屋根の勾配に沿って屋根の頂上から勾配に沿って軒先へ取り付けられる板材)は、雲水紋の彫刻が施されていて有名でした。こうした塔の内外の建築様式は大阪天王寺の塔を模したもので実際に大阪まで行き確認したとの記述があります。金色の龍の彫刻も美しく、晴天の日に見上げれば、金龍が極彩色の雲水を青空に向かって飛翔するかのようだと説明されています。
と長々と書いてきましたが、なぜこれが塗料と関係があるのかということなのですが、実はこの三重塔は、日本塗料工業会が毎年発行している日塗工の広報誌「日本の塗料工業」2020年版に代表的な塗料利用例として紹介されているのです。
詳しい説明がないのですが、「日本の塗料工業」に代表例として掲載する以上、各層の板垂木に施された雲水紋の彫刻の極彩色は塗料で修復がなされていると考えています。新勝寺へ行ったらぜひこの塔をこの目で見てみたいと思っていましたので、大変感激しました。基調の朱の色は、直接風雨に曝される箇所では少し劣化が進んでいる箇所もありましたが、垂木の雲水紋はいまでも美しい色彩を保持しています。さらに拡大した写真をご覧いただければその精緻で荘厳な装飾を感じ取ることができるでしょう。

成田山新勝寺へお越しの際は、うなぎだけでなく是非この三重塔もじっくりと堪能していただければと思います。