かんとこうブログ
2026.01.10
クマの捕獲情報から見えてくるもの
昨日に続きクマの捕獲情報です。こちらは月別の情報ではなく、年度別の情報が毎月更新される形でしたので、年度情報としてお伝えします。データ引用元は下記接続先です。
2008からの年度別クマの捕獲数を示します。ここでは北海道のヒグマと本州のツキノワグマの合計数を示しています。先月ご紹介したように捕獲数≒捕殺数であり、山に解き放すというのは極めてレアケースに過ぎません。年度別統計なので、4月~3月までの数値であり、2025年度は11月までの集計数です。

2025年度は少なくとも2008年度以降最多の捕獲数となりました。2025年度における出没数に対する捕獲頭数の割合は29.1%であり、過去5年間の平均28.0%よりやや高い程度でした。
一方出没数の統計には出てこなかった北海道のヒグマですが、捕獲数では統計数値が公開されており、ツキノワグマとの比率は、2025年度でヒグマ:ツキノワグマ=1:8ほどになります。捕獲数は年々増加傾向にあります。

出没件数と捕獲件数の間に一定の関係がありますので、都道府県別の捕獲数推移も昨日ご紹介したように北日本と西日本では異なっています。各都道府県別の年度別捕獲件数の推移を示します。横軸の右端が2024年と表示されていますが、データは2025年が右端です。グラフの線にの右端の高さに注目して以下のグラフをご覧ください。


上から順に見ていきます。上段の5つの道県はいずれも2025年度が最高で昨年から大幅に増加しています。ところが中段では、宮城県は上段と同じ推移ですが、新潟県、群馬県は前年から激増し過去最高レベルではあるものの、2025年度の捕獲数は2020年度と同じ程度のとなっています。また長野県と岐阜県では、過去最高でもなく、昨年から激増もありません。さらに下段では、2025年度の捕獲数がすべて昨年から減少しています。
出没情報件数では、これほど明確にでていませんでしたが、捕獲数でみれば2025年度の傾向は、北日本と西日本では全く異なることが判ります。しかし重要なことはこれから何が判るかということです。先月にも書きましたが、兵庫県には「今年のドングリ類は豊作」との情報がありました。一方報道では北日本ではドングリ類は極度の不作で食料がないためクマが里に下りてきたと伝えられていました。
当たり前ですが、2025年度のクマの大出没には食料事情が大きく関係しており、クマ対策としては、何とか山におけるクマの食べ物を確保することが何にも増して重要なのではないかと愚考する次第です。クマの食糧となる木を植樹するなり食料確保の手段はあるように思えるのですが、素人の妄想でしょうか?