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かんとこうブログ

2025.02.06

春節の日本におけるインフルエンザ

先日ネットに「中国人は日本に来るべきではない」という在日中国人女性の意見が載っていました。春節に多くの中国人が日本を訪問しているのにどうしたことかと思って読んだところ、インフルエンザに対して中国人は概して無防備であって、日本で感染してひどい目にあうからというような趣旨でした。私の意識としては、インフルエンザが完全に収束方向であり、ニュースになることもないと思っていましたので、念のために最新の感染情報を調べてみました。と言っても1月31日発表ですので、おおよそ1週間前であり、かつデータも1月26日までで最新というのはおこがましい気もしますが、一応春節直前情報としては条件を満たしていると思われます。

最初に定点観測値、すなわち1医療機関あたりの新規感染者数の推移です。

赤線の今年の定点観測値の全国平均は11.06まで下がりました。感染状態の判断基準である1に戻るのは時間の問題かと思われます。

また各都道府県の数値もすべて減少傾向で、このまま減少していくものと思われます。最高値は20でした。

次に月別、週別の入院者数推移を示します。

一見すると左図の月別では、1月が12月を上回るようにも見えますが、右図の週別ではあらゆる年代で1月に入って以降入院者数が減少していることがわかります。以上、全国平均、都道府県の医療機関あたりの新規感染者数、入院者数の推移からみて、インフルエンザは完全にピークアウトし、収束に向かっていると判断して良いと思います。

中国の故事に倣えば、冒頭の意見は必要以上の心配であり、まさに杞憂と言えるでしょう。ただし、日本では当たり前の人込みや電車内でのマスクや手洗い・うがいといった予防行為を行うことを前提としてではありますが。

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